オオミジンコ繁殖キットというものをヤフオクで出品しています。その落札者の方向けにオオミジンコの繁殖方法をまとめました。
ちなみにこちらがオオミジンコです!結構大きいです。じっと見てるととてもかわいいです!
オオミジンコとは
オオミジンコ(学名:Daphnia magna)とは、海外産のミジンコで日本国内でよく見かける通常のミジンコとは異なり、最大5ミリくらいとかなりの大きさにまで成長します。
オオミジンコはかなりサイズが大きいため、下の写真のような理科の教科書に載っていたミジンコの姿を肉眼で観察することができます。ちなみに背中の丸っこいのは卵です。卵はメスの体内で孵化し幼体が直接産まれます。メスは単為生殖することが可能で1匹だけで繁殖します。ミステリークレイフィッシュと同じです。
オオミジンコの屋外飼育と屋内飼育
オオミジンコの飼育はとても簡単で、水換え不要、エアレも不要で低温にもそれなりに強いようです。しかも単為生殖を行うため1匹でどんどん殖えていきます。したがっていったん増加ペースに乗ると一気に爆殖します。
特にオオミジンコは屋外で飼育すれば簡単に飼育できます。反面、屋内でオオミジンコを飼育する場合は様々な原因で突然全滅することがあるため飼育はやや難しくコツがある気がします。
オオミジンコは屋外で飼育すれば簡単なので屋外飼育しているメダカに与えるオオミジンコは屋外で飼育するのが良いと思います。ただし屋内の水槽で飼育している熱帯魚に与えるオオミジンコは衛生上の観点から屋内で飼育したほうがよいと思います。
屋外飼育の場合、水中に微生物がたくさん発生し、これらがオオミジンコの餌となるためオオミジンコの飼育に際しては有用ですが、中にはヒドラやプラナリアなどの有害生物もいるはずで、屋外飼育したオオミジンコを室内水槽に取り込むのはこれらの有害生物を水槽に取り込む結果になりかねないため個人的にはやめたほうがいいのではないかなと思います。
したがって屋内水槽の熱帯魚等にあたえるオオミジンコはややコツが必要ですが屋内で飼育したほうが良いと思います。以下、オオミジンコを屋内飼育する場合の飼育方法を解説します。
できるだけ低コストで簡単に飼育したい方
2リットルのペットボトルを用意し、3/4くらいが水、1/4くらいが空気層となるようにしてカルキ抜きした水とオオミジンコを投入します。
水道水を使いたい方はカルキ抜きを投入してさらに念のため天日干したものであれば当方の検証では大丈夫でした。ただ最初はミネラルウォーターを使ったほうが安心だと思います。
ペットボトルは蓋を締めて直射日光が当たりすぎない場所に置いてください。毎日蓋を空けて新しい空気を入れ、餌を投入して軽く上下逆さまにして撹拌します。
ペットボトルを使う場合は置き場所さえ確保できればたくさんの容器で飼育できるためおすすめです。どれかひとつが全滅しても複数管理していれば問題ありません。同様の方法でクロレラ、ゾウリムシ等もたくさん飼育可能です。
ただしペットボトルで飼育する場合、毎日蓋を空けて空気の入れ替えをしないと全滅してしまうことがあるため注意です。
ペットボトルの蓋を空けたまま使用すれば酸欠死の心配はありませんが倒れた際に水がこぼれてしまうため当方はあまりおすすめしません。
できるだけ安定的に飼育したい方
安定的に飼育したい方はペットボトルを使わず、下の写真のような果実酒瓶を使用します。当方も現在全く同じものを使用しています。カメラが故障しているため残念ながら当方の容器の写真を載せられないのが非常に残念です。(後ほど画像を追加します)
果実酒瓶のいいところは適度な重さがあるためめったに倒れることがないことと、壁面が透明ガラスのため中がよく見えること。あとは、下の写真のようにエアレのホースを通すのにちょうどよい穴があいているためここからエアレをすることができます。なおかつ、穴はとても小さいため雑菌等が瓶の中に混入することをある程度防ぐことができます。
果実酒瓶を使用してエアレをすることで酸欠リスクがなくなるためかなり安定的にオオミジンコを飼育することができます。そう、オオミジンコが大量死する一番の原因が酸欠だからです。
酸欠の原因としては、水面の油膜、数が殖えすぎた、水質悪化などです。これらを防止するため軽くエアレをします。強めにエアレをすると脱皮後などに流れに飲み込まれて潰れて死んでしまうことがあるみたいです。
オオミジンコの餌
オオミジンコの餌はいろいろ試しましたが結局、水で解いたイースト菌が一番良いような気がします。水溶きイースト菌は容器の中で菌が培養して殖えるため長時間餌として利用可能です。食いつきとしてはほうれん草パウダーのほうが良いですが安定的に餌切れをおこさないという点でイースト菌が最適ではと思っています。
その他、米の研ぎ汁、きな粉なども餌として利用可能なようです。