ラムズホーンとは東南アジアを原産とするインドヒラマキガイのアルビノ個体であることはよく知られています。また色には4種類の品種があります。その品種の派生について今回当方の仮説を記事にしてみました。
※2016年10月に書いた記事を2018年4月に修正して再公開したものです。
ラムズホーンの品種
まず最初にラムズホーンの品種にはレッドとピンクとブルーそして櫻華があります。それぞれ簡単に別ページで解説しています。
- レッドラムズホーン
- ピンクラムズホーン
- ブルーラムズホーン
- ピンクラムズホーン櫻華
なお、下の写真は櫻華です。みなさんが一般的によく知ってるラムズホーンとはまるで別物ではないでしょうか?まるで宝石のようでかなり綺麗ですよ!
一般的に言われている色の派生
一般的にそれぞれの品種はインドヒラマキガイのアルビノがレッドラムズホーンでそのレッドラムズホーンのさらにアルビノがピンクラムズホーンという説が一般的になっているようです。そしてブルーラムズホーンについてはよく分かっていないといった感じです。
当方の仮説
あくまで当方の仮説ですが、レッド、ピンク、ブルー、櫻華の派生は次のとおりではないかと思います。
レッドラムズホーン
レッドラムズホーンの特徴は殻もボディも赤です。それに対して原種インドヒラマキガイは殻もボディも黒っぽい茶色です。したがって黒色色素だけが欠乏した状態がレッドラムズホーンではないかと思います。
その場合レッドラムズホーンはインドヒラマキガイの黒色色素欠乏「アメラニスティック」となります。
ピンクラムズホーン
ピンクラムズホーンの特徴は、殻は透明かやや黄色みがあり、ボディはピンクでやや黄色みがあります。したがって黒色色素と赤色色素が欠乏した状態ではないかと思います。
その場合ピンクラムズホーンはインドヒラマキガイの黒色色素欠乏「アメラニスティック」と赤色色素欠乏「アネリスティック」のダブル劣性遺伝となります。
ブルーラムズホーン
ブルーラムズホーンの特徴は成長すると青く発色することにありますが、青色発色前の個体の殻は透明な部分と黒い部分と赤い部分で構成されているように見えます。ボディは黒地ですが若干赤みがあります。したがって黄色色素が欠乏した状態ではないかと思います。
その場合ブルーラムズホーンは黄色色素欠乏「アザンティック」となります。
ピンクラムズホーン櫻華
ピンクラムズホーン櫻華の特徴は、殻は透明でボディはピンクであり、ノーマルピンクラムズホーンと比較して黄色みがないピンクとなっています。したがって、ピンクラムズホーンからさらい黄色色素も欠乏した状態ではないかと思います。ボディがピンクなのは血液中のヘモグロビンが透けているからだと思います。
その場合ピンクラムズホーン櫻華はインドヒラマキガイの黒色色素欠乏「アメラニスティック」と赤色色素欠乏「アネリスティック」、さらに黄色色素欠乏「アザンティック」のトリプル劣性遺伝となります。
インドヒラマキガイの黒個体(ブラックラムズホーン?)
上の仮説が正しいならば、トリプル劣性遺伝の櫻華が発生するためには赤色色素だけが欠乏したラムズホーン「アネリスティック」も存在していなければおかしいです。しかしレッド、ピンク、ブルーどれもアネリスティックではありません。しかし探してみたらいました。原種っぽいラムズホーンには茶色個体と黒個体がいます。茶色個体が全ての色素が揃った状態で黒個体が赤色色素だけが欠乏した状態(アネリスティック)ではないかと思います。
(※)色素欠乏等については爬虫類に関する下のページが参考になります。
その2に続きます。
コメント
[…] 【仮説】ラムズホーンのレッドとピンクとブルーの派生にて次のように書きました。 […]
[…] 【仮説】ラムズホーンのレッドとピンクとブルーの派生にて次のように書きました。 […]
[…] 【考察】ラムズホーンのレッドとピンクとブルーの派生にて次のように書きました。 […]
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