ラムズホーンは水質センサーとして有効ではない

ラムズホーンは水質センサーとして有効だと言われています。

まだ立ち上がっていない水槽で水が白濁りするような状態の時にはラムズホーンが一斉に水面近くに上がってくるため一見、確かに水質センサーとして機能しているような気はします。しかし、すでに立ち上がっている水槽を前提にすると、ラムズホーンは水質センサーとして有効ではないと思います。

■ 水質悪化=硝酸塩濃度の上昇
既に立ち上がっている水槽を前提にすると、注意すべき水質悪化は主に硝酸塩濃度の上昇です。立ち上がっている水槽ではバクテリアの働きによりアンモニアが硝酸塩に分解されますが、そのまま放置していると硝酸塩濃度が高くなるため、硝酸塩濃度が高くなって熱帯魚等に深刻なダメージを与える前に定期的に水槽の水換えが必要になります。

■ 硝酸塩濃度が上昇してもラムズホーンは水面近くにあがってこない
水槽内の硝酸塩濃度上昇によりラムズホーンが水面近くに上がってきてくれれば、ラムズホーンの様子をみて水槽内の硝酸塩濃度をある程度判断でき、水槽の水換えのタイミングを図ることができます。

その場合には本来の意味でラムズホーンは水質センサーとして有効だと言えると思いますが、実際には、水槽内の硝酸塩濃度が上昇してもラムズホーンは水面近くに上がってくることはありません。だから個人的にラムズホーンは水質センサーとして有効ではないと思うのです。

■ ラムズホーンは硝酸塩に対して耐性がある
またそもそもラムズホーンは硝酸塩に対してかなり耐性があると思います。理由は次のとおりです。あくまで当方の仮説と実感にすぎず根拠があるわけではありません。したがって、反対意見のある方や補足意見等は大歓迎しております。コメント非公開でご意見を受け付けることもできますので気軽にメッセージを残していただけるととてもうれしいです。

(理由その1)硝酸塩濃度が高いほうがラムズホーンの餌となる藻や水草が増える

ラムズホーンの原種は「インドヒラマキガイ」でヒラマキガイ科に属しています。

(インドヒラマキガイ)

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ヒラマキガイの生態について調べてみるとwikipediaに次のように記載されていました。

原則として淡水に生息するが、稀に汽水でも見られることもある。河川や小川などの流水を好む種と池や水田などの止水を好む種があり、両方に見られるものもある。ただし河川などでも、岸近くで植物が茂って流れが緩やか場所を好むものが多く、流れの速い渓流などに棲むものは少ない。小さな水槽などでも水草などに付着して来たものが繁殖することがある。  主に水生植物の組織や、付着藻類、落ち葉などの植物遺骸、デトリタス、水面を覆う幕状の有機物その他を餌としており、原則として植物質を中心とした雑食性と考えられている。ときおり動物性のものを食べることがあっても、積極的な肉食性はない。

ヒラマキガイ@wikipedia

ヒラマキガイ科に限らないと思いますが、貝類は主に藻や水草等を主食としており、比較的水の流れが緩やかな場所を好むということが分かります。また餌となる藻や水草は、自然界で言えば池などの水中に有機物が多い場所、水槽で言えば水質が若干弱酸性よりで有機物や硝酸塩を多く含んでいる環境を好みます。

つまり、藻や水草を主食とする貝類は、餌となる藻や水草のよく生える環境(硝酸塩濃度が高い環境)に適合していると考えるほうが自然なのではないかと思うのです。

(理由その2)水質悪化でザリガニが死亡したがラムズホーンは元気

当方はザリガニも飼育していますが、ザリガニは硝酸塩に弱く、水質が悪化して水槽内の硝酸塩濃度が上がると結構簡単にコロっと☆になってしまいます。正直何匹も☆にしてしまった苦い経験があります。

そして当方はザリガニを飼育する際には残り餌の処理等のためにたいていラムズホーンを水槽に投入しています。これまで何匹もザリガニを水質悪化で☆にしてきましたが、水質悪化でザリガニが死んでしまった水槽でも毎回ラムズホーンはとても元気に泳いでいました。つまりラムズホーンは水質センサーとしては全く機能していなかったことを意味するのではないでしょうか。